小ネタ。
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基本会話文のみ。未来妄想、くだらないギャグ、なんでもあり。白金メインに他カプや他校も。






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「痛い〜、痛い〜」
「どうしたん、金太郎さん」
「小春ー、なんかここにできて痛いねん」
「あら珍しい。金太郎さんがニキビ作ってるなんて」
「痛いねん、どうしたらええん?」
「うーん、触らんほうがええわ。化膿したら厄介やし。でもその場所は
 思われニキビやで金太郎さん」
「それなに?」
「蔵リンのせいでできたニキビやていうことかな」
「…し、白石のせい?!毒手の毒がしみてきた言うこと?!」
「え、それはちが…」
「このままやと毒がまわって死ぬかもしれへん…?!」
「金太郎さん、落ち着いて!」
「あわわ、ワイまだ死にとうない〜!どないしよ小春ー!」


金ちゃんと小春。思われニキビ一つ目。


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「白石キライや!」
「えっ?!ちょ、いきなり何、どうしたん金ちゃん」
「キライなもんはキライや!もうワイにさわらんといて!」
「待って、待ってくれ金ちゃん!俺、なんかしたん?!」
「した!」
「何を?!」
「とにかく、毒手やめなキライやしな!こんりんざいワイには
 さわらんといてや!」
「き、金ちゃん!」


白金。思われニキビ二つ目。


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「…白石はん、どうしはったんや」
「…銀か……もう俺あかんかもしれん…」
「何かあったんか?」
「…金ちゃんに嫌われた……」
「金太郎はんに?それは何か勘違いやと…」
「もうあかん!死んだほうがマシや!」
「ちょっ、待った!」
「止めんといてくれ!もう生きていかれへん!」
「白石はん落ち着くんや!」


「白石のアホ、またくだらんことで騒いどるな」
「そう言うたりな。たぶんアタシにも責任があるし…」


白石と師範。ユウジと小春。思われニキビ三つ目。


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「蔵リン、ちょっと話があるんやけど」
「…小春か。なんや」
「金太郎さんのことで」
「!!!」
「金太郎さんな、思われニキビができてて」
「なんそれ!確実俺のせいやん!」
「あー…えっと…、うん、まぁ、金太郎さんもそう思ってるんやけど。
 どうも蔵リンの毒手のせいやて勘違いしたみたいで」
「そ、れでかぁ!触らんといてて言うんは」
「そうそう」
「嫌われたわけちゃうかったんか…良かった…!よっしゃ、訳が分かったら
 こっちのもんや。ええ薬持ってきたるで!金ちゃんの思われニキビは俺が
 責任持って治したる!」


白石と小春。思われにきびラスト。


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「謙也さん。これ、ありがとうございました」
「お、ええよええよ。ちょうど録画しといたやつやし。どうやった?」
「面白かったっす。主人公かっこよかったし」
「かっこええよなぁ」
「かっこいいすね。こんなSPにやったらオレも守ってもらいたいすわ」
「せやんなぁ、むしろ守られたいわなぁ」
「なになにー、なんの話?」
「金ちゃん、これ見てみ。かっこええ思わんか?」
「この兄ちゃん?」
「せや。かっこええやろ」
「うん!いけめんやな!男前や!」
「金太郎もイケメンつー言葉知ってるんやな」
「いけめんやけど、白石の方がかっこええやんな」
「………そ、かー」
「………そうきたかー、て感じすね」
「なんなん二人とも!遠い目になっとるで!」


財前と謙也と金ちゃん。


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「しらいしぃ!」
「なんや、金ちゃん」
「ワイって面食い?」
「え?」
「光に言われた。部長相手やったら間違いないって」
「別に面食いちゃうんちゃうか?」
「そっか。じゃあそう言うてくる!」
「…俺が面食い、の間違いちゃうんかぁ?」


白金。
俺の顔は中の中くらいと思ってる白石。って逆に嫌味だな!と書いて思いました。


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「オサムちゃん!ワイ、甲子園初めてきた!」
「そーかそーか。今日は三連戦最終日!三連勝は目前やでぇぇ!!
 我らが阪神を目一杯応援するんや、気合入れてけぇっ金太郎!」
「おーっ!」
「盛り上がっとんなぁ試合前から。ほい、オサムちゃんビールや」
「おおー!気ぃきくやんか。さすがは部長!」
「俺はやめとけ言うたけど、健ちゃんが買うたれ言うから…」
「マジか!健坊〜!愛しとるでぇぇ!」
「ほら、金ちゃんには俺からこれやで!」
「なんなんこれ」
「とらっきーの耳や!こう付けて……んんー!エクスタシィィィ!」
「ハッハー!金太郎よう似合うとるやんか!」
「えー? ワイもみんなとおそろいのハチマキがええ!」
「アカン!だってめちゃくちゃかわい……いや、強そうやでっ!
 金ちゃん!なんて言っても虎耳やからな!」
「ほんま?!強そう?!じゃあつけとく!」


「あー、またうまいこと丸め込みよったなぁあいつ…」
「あの程度で丸め込まれるのもどうかって感じですけどね」


白金とオサムちゃん。財前と謙也。


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「ラッコの親子みたいやなぁ…」
「そうすね」
「いやほんま和むわ」
「こうしてたら金太郎もかわい…今のナシで」
「なんでや、可愛いやん。素直になりや財前」
「まぁ、部長よりは素直やと思いますけど」
「あいつはアホやな。この光景見て可愛いとか癒されるとか、そういう
 思いを抱けへんとこが不幸や」
「そうすね。男の嫉妬は見苦しいすわ」
「…財前、それ白石には直接言うたらあかんで」
「オレもそこまで怖いもの知らずとちゃいますわ」


財前と謙也。金ちゃんオン・ザ・千歳でお昼寝中。


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「はー…小春って天使やんなぁ…」
「金ちゃんマジ天使や…!」


「…何すか、あの二人」
「純愛クラブや」
「はぁ?あの二人が純愛語りますか」


純愛クラブと財前と謙也。


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「ぅあっ、足つっ、た…!」
「うわ、そら痛いやろ金ちゃん。こっち向いて座って、ちょっと貸してみ」
「あっ!いっ…た、ぁ!」
「すぐマシになるから、我慢や」
「んっ…!け、謙也、痛いっ、ちょ、ややっ!」
「ほら、力抜き」
「そ、んなっ、むり…!いっ、たい、謙也ぁ…」
「大丈夫やから、力抜いときって」
「や!うぁ、ん!」


「…分かってんねん。分かってんねんで。足つった痛みやわらげる
 マッサージやて、分かってんねん。けど、えっろ…」
「落ち着いてください部長」
「落ち着いとるわ。でも腰にくるねんて…!」
「きもいこと言わんでください!」
「あかん!エクスタシーや!!謙也代わって!」
「謙也さん!早いとこ終わらせたってください!」
「?! 離せや財前!」
「くっ…!師範!しはーん!部長押さえつけんの手伝ってください!」


金ちゃんと謙也。白石と財前。


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「もうすぐ追コンやな」
「そうやな」
「寂しかね」
「ユウジと小春はなんやお礼に出し物するらしいで」
「そりゃ最後や、なんか笑かしてくれるんやろ」
「楽しみばい」
「で!や」
「ん?」
「どぎゃんすっと?」
「オレらもなんかやろうや!」
「……俺らって…俺と?お前と?千歳でか?」
「そうや!」
「何やんねん。しかもなんでこの3人で」
「謙也、もう決めとうとね」
「おっ、さすが千歳!物分りええな!さすが才気や!」
「なんかめっちゃくだらんもんの予感するわ〜。頼むし光KENYAはやめてや。
 なんもウケへんし。何一つ笑い取れへんし。すべるだけやし」
「それはもうええねん!黒歴史引っ張りだすなや!」
「自分で黒歴史言うな」
「あーもうそれはええから。今回は生まれ変わるからオレ」
「それに巻き込まれる俺らの身にもなれや」
「まぁまぁ、そう言わんと」
「千歳は甘すぎんねん」
「とにかく!今回はスピュームでいくで!」
「………」
「……それ、なんね?」
「千歳、訊かんでええ」
「名前かぶらんようにしよ思てな!このメンバーにしてん!」
「??」
「分からんでええで、千歳」
「まず千歳!おまえはち〜ちゃんや!」
「ち〜ちゃん…」
「ち〜ちゃんて…お前…」
「そんでオレは、おしけん!」
「おし、たり、けん、や。で、おしけんとね」
「まんまやんけ」
「ここからやで!白石、おまえは…蔵のっちや!」
「お前それ言いたかっただけやろ!それ思いついたからやろ思ただけやろ!」
「おまえのために曲はエクスタシー・ワールドにするから!」
「エとクしか合うとらんやろ!」
「なんや、結構詳しいやん白石」
「そ、それは……」
「ん?なんやねん」
「金ちゃんが踊ったらめっちゃかわええやろうなぁって思ったら…」
「………あえて聞くわ。どのポジションや」
「………おしけんポジションや!衣装的に!」
「???」


白石と謙也と千歳。


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「すまんかったな、千歳」
「かまわんばい」
「俺も度を越したとこあったし」
「ええって。そぎゃんこつもう気にしとらん」
「おおきにな!」
「……なんね、それ」
「何って、握手やん」
「………」
「俺もお前も左利きやし、左で握手するやろうが」
「……白石」
「なんや」
「……やっぱり俺んこつ気にくわんとね」
「なんでやねん!握手しよ言うとるやん!」
「毒手で死に至らしめるつもりばい!」
「………はぁ?」
「確かに俺は金ちゃんと仲良かよ。白石は金ちゃんば好いとうけん
 俺んこつ気にくわんのもよう分かるばい」
「………あの、千歳さん?」
「ばってん、殺すことなかろうもんっ!」
「あ、いや、そんなつもりなかってんで。でもそこまで言うなら右手でも
 構わんで、握手」


白石と千歳。


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「なあ、謙也」
「どしたん?」
「やばいわ」
「何が」
「千歳や、千歳!」
「千歳?」
「まさかなんやけど」
「おう」
「千歳な、毒手信じとった…」
「ち、千歳が?!まさかすぎやん!」
「まさかやろ!」
「なんそれ!千歳まじフェアリーやん!かわええ!」
「やろ!俺、初めて千歳のことかわええ思たわ!」


白石と謙也。千歳まじフェアリーって言わせたかった。


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「ワイは謝らへんで」
「……」
「だってワイ悪ないもん。よって、謝らへん!許さへん!」
「金ちゃん…」
「でも!」
「…?」
「でも白石がどうしてもって言うんやったら」
「うん」
「ワイのこと好きて言うんやったら」
「うん」
「しゃあないから許したっても」
「金ちゃん好きや!愛しとる!だから許してください!」
「…イヤや!」
「?! き、金ちゃ、」
「ウソ」
「………」
「あっは、白石おもろい顔ー!」
「…笑い事ちゃうで!俺を殺す気なんかっ金太郎!」
「もー、おおげさやなぁ」
「大袈裟ちゃうわ!」


白金。


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「さすがにやばいんとちゃうか」
「このままやと金ちゃんどのタイトルも取れへんままや」
「よう迷子になるしなぁあの子。海外やとなおさらやろ」
「勝ち負けの前に試合に出れてないて問題やで」
「登録もされてないときあったな」
「そう思うやろ、白石」

「来季からはもう大丈夫や」

「なんで」
「俺が金ちゃんに付き添うからや!」
「やっとかいなー!待っとったで!オレらの金ちゃんがタイトルの
 一つも取れへんなんておかしい話やっちゅーねん!」


白石と謙也。


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「……金ちゃん許してくれるやろか」
「さぁな。許す許さん以前にもう嫌われたかもな。必死に慰めてる謙也あたり好きに
 なるんとちゃう」
「………謙也好きになられたら俺勝ち目あらへん」
「それかやっぱ千歳ちゃうか。なんやかんや一緒にいるしな。仲もええし。千歳は
 誰に対しても態度かえへんけど、金太郎さんには特別やさしい気ぃするわ。それに
 金太郎さんは絶対千歳のこと好きやで」
「…………千歳やったら最初から敵わへん」
「せやったらここでうだうだしてんと早よ金太郎さんとこ行けや!土下座しろもう!
 いい加減男見せぇお前!」


ユウジと白石。


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「なんやお前うちとこの金ちゃんにケチつける気ぃか!」
「ケチつけとらんやろ!こっちのルーキーの方がすごいでっちゅー話や!」
「ふん!うちの金ちゃんはそらすごいで!すごいゴンタクレやけど、何より
 かわええしな!」
「かっ…わいくはないな、越前は。いやでもその代わりごっつかっこええで!
 クールや!生意気やけど!」
「そんなんよりかわええ方がいいに決まっとるやろ!金ちゃんはすごいで、
 うちの部長も骨抜きにされとるわ!めろめろや!」
「なんやとぉ?!そんなんうちの部長も越前にやったら抱かれてもええて
 言うとるくらいやぞ!」
「はぁ?!なんやそら!逆にあかんやろその部長!」
「いやそっちの部長の方がやばいやろ!」


ダブル忍足。そんな事実はない(東)。


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「あーあ」
「どうしたんすか、ため息ついて」
「オレって不幸やー」
「何すか、いきなり」
「オレ、一年からずっと白石と同じクラスやろ」
「はぁ」
「オレが好きになった子ってな、大概白石に惚れとんねん」
「…モテますね、部長」
「大概っちゅーか、絶対。百パー」
「それはすごい」
「何なんやろ。ほんま…」
「……謙也さん」
「ん?」
「まさか謙也さん、金太郎のことを…」
「?!」
「つらいすね…」
「ちゃうちゃう!ちゃうって!」
「あ、そうか。あれは部長が金太郎にベタ惚れなだけすね。一方的に」
「そう言ったんなや」
「まぁでも、オレも部長に惚れてないすよ」
「…? そりゃそうやろ」
「まぁ、そうすね」


財前と謙也。


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「なぁ金ちゃん」
「なにー?」
「前から聞きたかったことあんねんけど、ええか?」
「ええで!なに?」
「白石のどこが良かったん?」
「ぅえ?」
「いやー、ほんま昔っから気になっとってん!なんで白石と付き合うたん」
「えー、なんでって言われても…」
「白石は昔からそりゃもう金ちゃんにベタ惚れやったで。でも金ちゃんは
 そんな素振りなかったやん」
「ううーん…そうかなぁ」
「だからなんでなんかほんま知りたかってんオレは」
「なんでって…だって白石、ワイがおらんかったら死ぬって言うねんもん」
「はぁ?」
「ワイがおらんかったら死ぬって。生きていかれへんって」
「…はぁ」
「そんなん言われたらしゃーないやん。白石に死なれとうないもん」
「………」
「謙也?」
「ほなら、実はオレも金ちゃんがおらんと死んでまう!って言うたら?」
「謙也もかぁ」
「うん」
「うーん、それやったらもっと早う言うてくれんと困るわ」
「え?」
「白石より早く言うてくれへんかったらあかんもん。遅いわ」
「……金ちゃん」
「ん?」
「えーと、それようするに早いもん勝ちって言う…?」
「そりゃそうや。謙也いっつもそう言っとったやん!」


金ちゃんと謙也。


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「もしもし?」
「もしもしー、謙也か?俺や俺」
「なんやねんもうオレオレ詐欺は古いで」
「ちゃうわアホ。白石や」
「分かっとるわ」
「そうか。急で悪いんやけどな、頼みたいことあんねん」
「なんや」
「お前のとこ、土曜休診日やったよな?」
「あー、うん」
「そしたら、明後日の土曜暇か?」
「明後日?ああ、まぁ何も予定ないけど」
「ほんまか!じゃあちょっと頼みたいねんけど」
「おう、なんや」
「明後日な、金ちゃんが帰ってくんねん」
「え、日本に?」
「そりゃ日本やろ。で、ちょっと関空まであの子迎えに行ったってくれへん?
 お前のあの無駄にでかい車で」
「無駄にでかい言うなや!オレの愛車やぞ!」
「アホか。あれ実際リッター6とかやろ。ガソリン撒き散らして走ってるような
 もんやないか。それに比べ俺のプリウス君の燃費の良さ、エクスタシーやで!
 たまらんわぁ全然無駄ないし。何よりあのスマートな形!ほんますごいで。
 んんーエクスタシーや!」
「やかまし!4WDは男のロマンじゃ!リッター6でもかまわん!」
「ていうかお前もスピードスターならもっとスピード出る車乗れや。なんや
 あのタワシ車は」
「タワシ言うな。パジェロや!もっかい言うけどオレの愛車や!めちゃめちゃ
 かっこええわ!超お気に入りじゃ!」
「しかも色は黒やろ?アホやな〜、一番汚れ目立つっちゅーねん。やっぱり車は
 白やで白。汚れ目立たんし。まぁとにかく金ちゃん迎えに行ってくれるか?」
「そりゃ行くわ。オレかて金ちゃんに会いたいしな。…ていうかお前は?」
「行けるもんならお前に頼んどらん。姉ちゃんの結婚相手の家族さんと飯食う
 ことになってもうてな。昼飯やし、まぁ夕方には終わるやろ。そしたら
 金ちゃん迎えに行くわ。それまで相手したって。俺が行くまで目ぇ離したらあかんで」
「それはええけど…もう金ちゃんかて子どもちゃうんやからそない心配せんでも
 ええんちゃう?」
「あのなぁ、この前ちょっと迎えに行くの遅れたらあの子もうおらんかってんで」
「え?」
「金持ってる分、昔よりタチ悪いわ。あっという間に東京のコシマエ君とこや。
 ちょうど不二君と手塚君も来てたらしくてな、不二君がメールしてくれてん。
 遠山君来てるけど知ってる?って」
「マジでか。ていうかまだ不二と仲良かったんかお前」
「おう仲ええで!写メで草とか送ってきて「これ何?」てよう聞いてくるし。
 やたら山の草花多いなぁて思ってたら手塚君の山登りに付き合ってるんやて」
「へぇ〜、意外な…」
「俺ら似たような境遇やしな。分かることも多いっちゅーか」
「植物好きやもんな」
「まぁお互いに恋愛相談もしとるけどな。やっぱ相手が海外におると心配事が
 多くてかなわんわ。不二君の場合は手塚君やからあんまり心配なんていらん
 やろうけど、何しろ俺はあのゴンタクレ相手やからなぁ」
「(やばいノロケ始まる!)そ、そうか…。で?」
「ああ、そうそう。ともかくあの子すぐ飛行機乗って東京行っててん!ほんま
 行動力ありすぎやろ。帰ってきたとき「心配したやろ!」て怒ったら、だって
 コシマエのとこ子ども生まれたっていうから見たかってんて言うねん。それは
 めでたいしなぁ俺もそれ以上よう怒らんかったわ」
「ま、マジでか!!早ない?え、うそ、金ちゃんと同い年やろ?オレらより2個下か」
「まぁ金ちゃんコシマエ君の結婚式行ってたみたいなんやけどな…俺にそんな話
 いっこもしてくれへんかったし…」
「金ちゃんのことやし忘れてたんちゃう?話すん」
「そうやろうけど、話してくれたってええやん!あー見たかった!金ちゃんの
 スーツ姿!!」
「そっちかい」
「上背ないけどすらっとしとるからあの子のスーツ姿絶対かっこええで!あー
 見たかった。ほんま見たかった。コシマエ君とこ行ったら写真あるやろか」
「やめとき迷惑や」


白石と謙也。白金、塚不二、リョ桜詰め込み。



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